shantipapa’s blog

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旅日記2 上海からデリーへ

中国東方航空のデリー行きは思っていたほどキツくなく、予定より1時間ほど早くデリーについた。着陸時に見えるその土地の表情は、ほんと各国で違う。上海の印象は泥水の海、黄色い国土という印象だった。デリーは、夜に到着したのもあるが、夜景の光がオレンジ色一色なのが印象的だ。

デリー国際空港はとても広く、そして綺麗だった。現代建築にみられる無機質な美しさではなく、温かみのある美しさで来国客を歓迎してくれた。

まずは、ルピーを手に入れなければならない。税関をでた正面にあったATMでキャッシングしようとしたが、機械の調子が悪いのかガタガタゴトゴト音がしたまま固まって使えるの気配がなかった。インド人が横から画面を覗き込んできて、これは使えないから向こうのを使えという感じで言ってきた。デリー空港を警戒していた私は、そのインド人のことが信用できず、「わかっているからあっちに行け」と追い返してしまった。結局もう一台のATMを使い、現金を引き出すことができた。

※ かつてのデリー国際空港ははじめてインドに来た旅行者を騙そうとする輩でいっぱいだったのだが、2、3年前に政府の指導がはいり、かなりそのような事例は改善されたらしい。空港の建物内に入るのも入り口の警備員にe-ticketの控えを見せなくてはならないなど警備体制もきびしく、空港で客引のインド人に囲まれるようなことはもうあまりなさそうだ。

さて、ルピーもゲットしたし、ここから安宿街メインバザールに向かう。タクシーを使っても、目的の場所まで連れて行ってくれないなどの事例が沢山あるので、私達はエアポートメトロでニューデリー駅まで行くことにした。そこまで行けば、駅の反対側がメインバザールだ。空港を出たとたんに沢山のインド人が私達を騙そうと話しかけてくるものと期待していたが、あっさりとほとんど声をかけてくる人達はいなかった。エアポートメトロのトークン(切符)販売機の所で、機械の操作方法を隣にいたインド人が親切に教えてくれたくらいだった。

エアポートメトロは近未来的な内装だった。いままでのインドとは感覚が違うぞ。上海の磁浮ほどではないが、インドも発展しているんだと実感した。

ほどなく、エアポートメトロは終点ニューデリー駅に到着。ここからメインバザールまでがもうひと難関。数々のインド人が私達を騙そうと手ぐすね引いて待っていると警戒して臨んだ。メトロの構内で三人組の韓国人旅行者に声をかけられた。我々はデリーが初めてで不慣れなので、一緒にメインバザールまで言っていいかと。日本人二人、韓国人三人の計五人の小隊でニューデリー駅越えを敢行することにした。

どこかに線路を超える立橋のようなものがあるのかと想像していたのだが、ニューデリー駅向かって右側の橋のようなものは鉄格子で入れないようにされていた。どのようにしたらいいのかわからなかったので、こういう場合は素直に聞いてみることにした。ライフルを持っている警備員(警察?軍人?)のような人に、我々はメインバザール・ババールガンジーに行きたいので、線路の向こう側に行きたい。どのようにしたらいいのか?と聞いてみた。軍人は向こうだとジェスチャーで示してくれた。行ってみると、階段があり登ってみると、荷物検査のX線検査機があり、駅構内への入り口のようだった。結局、駅の中に入らなくては向こう側に行けないのだ。

駅の中を通過して、無事に線路の反対側、メインバザールにたどり着いた。韓国人三人組とはここでわかれた。メインバザールまでに向かうまでのほんのひとときのグループ行動。一期一会。ここ近年中国も韓国も嫌いになっていたが、旅のいいところは人との出会いが、そのような嫌い嫌い病を癒してくれることだろう。

さて宿探し。エアポートメトロの中で、歩き方を調べて、2年前にできたナタラージイエスプリーズにしようと思い、目指すことにした。予め通信回線がなくてもオフラインで地図が使えるようにグーグルマップの訪問予定の年のデータはダウンロードしておいた。だが、なぜかグーグルマップの現在地表示がおかしくて、メインバザールとは全然関係ない場所を示す。地図として使い物にならない。 もうひとつ、CityMaps2Goというアプリでopenmapsのデータをダウンロードしておいた。こちらの地図ではきちんと現在地を表示している。そこで、CityMaps2Goでナタラージイエスプリーズを目指したのだが。表示していた場所には目的のホテルはなかった。openmapsは世界中の誰もが編集追加できるフリーの地図だ。地図のウィキペディアみたいなものと表現したらいいだろうか。だが、正確性に欠けるところがある。情報量、正確性、見やすさでグーグルマップに勝てるものは存在しないとつくづく感じた。結局、歩き回り、本店であるコテージイエスプリーズにたどり着いた。部屋を見せてもらったが、窓がなく、居心地はあまり良さそうではなかったのだが、疲れていたし、明日バラナシに行く予定なので、チェックインした。

少し一休みして、晩御飯を食べに街に繰り出す。インド人で賑わっている食堂に入って、ビンディマサラとパラクパニールを頼んだ。チャパティをちぎり、食べる。食べる。美味しいさとともに、インドに来たんだという喜びが脊髄を登り上がって来るような感覚があった。 食事を食べ終え、ラッシーを飲んだ。あぁ。インドに来た。メインバザールを行き交う人々、オートリキシャやバイクのクラクション。騒音。そんな混沌に包まれながら、ラッシーを味わい、インドに帰って来たんだと実感した。

宿の前にAirtelの代理店があったので、SIMを買うことにした。SIMが使えないiPhoneは牙を抜かれた猛獣のようなものだ。iPhoneはSIMがあって初めてその威力を発揮できる。海外で現地SIMを使う。それは私の趣味であり、ロマンだ。

予め、パスポートサイズの証明写真が必要なことなどはリサーチ済だったので、すんなりとSIMの契約はできSIMを手に入れることができた。だが、インドのSIMは手に入れただけでは通信できず、アクチベーションを自分で行わなければならない。これが難関だ。アクチベーションは明日の12時以降だと言われたので、そのまま宿にもどった。

部屋にもどり、ホットシャワーを浴びようとしたが、お湯がでない。24時間ホットシャワーOKがこの宿の売りだろ。ということで、フロントにホットシャワーが使えないと言いにいった。お湯の栓は左側だと言われたが、左側をひねっても出ない。部屋まで従業員がついてきて、左側の栓をひねる。5分待てと。ひねってすぐにお湯がでるのではない。出しっぱなしで、5分しなければお湯にならないという。言われた通りに待っていたら、確かにお湯になってきた。暖かいシャワーを浴び、すっきり。 寝る前にiPhoneに入れていたチャイナユニコムのSIMをAirtelのSIMに入れ替えた。まだ電波はひろっていない。No Signalのままだ。使えるのは明日アクチベーションが終わってからだろう。 眠りについた。