インド行きの乗り継ぎで、私の旅の原点である上海に思いもかけず一泊することになった。
年末年始に予定しているインド新婚旅行。
12月29日発で1月10日に日本に戻ってこれるようにエアーチケットを予約した。
だが、先日チケットを手配した旅行代理店から連絡があり、航空会社のスケジュール変更で29日の乗り継ぎが出来なくなったと。結果、出発を1日早めて上海に一泊することになった。
上海。俺の旅の原点だ。
大学4年の時、横浜発の蘇州号という船にのり上海へと降り立った。
ほとんど予定らしい予定もあまり立てずに船に乗った。
甲板で日向ぼっこをしながら地球の歩き方を読んで、どこに行こうか考えていたのを思い出す。18年前のことだ。
そうか。あれから18年経ったのか。上海に降り立った俺は、蘇州、北京、西安、敦煌、吐魯蕃、烏魯木斉、成都、チベット、ネパール、香港、台湾と周り日本に戻った。2週間ほど中国を回って日本に戻るつもりが、2ヶ月半と旅となった。旅先で旅人と情報交換し、行きたい場所を決めて渡り歩く。放浪したという表現があっている。
その後、製薬会社に就職したが、3年半ほどで退職し再びバックパッカーとなった。結局、3年ほどアジアをふらふらしていた。たくさん回り道をしたが、今はやりがいのある職業に就き、先日結婚もした。
時は流れ、自分の考え。環境も変化したと思う。
そして再び、旅に出る。妻と。
世界中のいろんなところに連れて行ってあげたいと思う。
まずはインドからだと思った。
思いもかけず、航空会社の都合で上海一泊となった。
俺の旅の原点。上海。
浦江飯店に泊まろう。
18年の時を経て、再び浦江飯店の門をくぐる時に、どんな思いがするのだろう。18年か。人生はこんな感じで長いようで短く過ぎていくのかもしれない。妻といろいろな風景を見に行こう。